涙目の主な原因
涙目とは、悲しくもなく、目にゴミが入ったわけでもないのに
目が潤んで涙がたまり、ひどくなると目から涙が流れ出て、
ハンカチが手放せなくなる症状です。
色々な病気が原因で起こりますが、
複数の病気が関与していることも多いです。
涙道の病気
治療法
後天性
後天性の場合
悪性腫瘍が原因で発症することがあるため、治療前にX線CT装置で検査する必要があります。当院は涙道の治療に関わる部位の撮影に強く、高解像度、低被ばくなX線CT装置を導入しています。詰まったり、狭くなった涙道は薬では治らないため、手術が必要です。
涙道の手術はいくつかありますが、病気の部位や程度、発症してからの期間等により、適応(治る確率)が決まっています。
当院はどの手術にも精通した立場から最適な治療を提案します。
先天性
先天性の場合
生まれつき涙道が詰まっていて目から涙やめやにが出る病気です。1歳までの間に約80%が自然に治ります。治療はまず点眼薬でめやにを抑えたり、目頭をマッサージ(涙嚢マッサージ)したりしながら経過をみていき、治らないようならブジーを行います。ブジーは詰まりを開放する細い棒状の器具で、通院で治療は可能です。ブジーの成功率は高いですが、完治に至らない場合は涙管チューブ挿入術が必要になるケースもあります。
手術方法
涙道内視鏡を用いた
涙管チューブ挿入術
涙道の詰まりを内視鏡で取り除いたり、狭い部分を広げた後で涙管チューブをしばらく涙道に挿入しておく治療です。
発症からあまり時間が経っていない場合が適応です。
涙嚢鼻腔吻合術
詰まった鼻涙管に細菌が感染し、めやにが出る場合、発症から長い時間が経っていたり、涙管チューブ挿入術を行っても完治しない場合にかなり効果的であり、完治する確率が高い治療で、通院で治療は可能です。
鼻涙管から鼻腔に向けて新しい涙道(バイパス)を作る治療です。鼻の中から鼻内視鏡で行う方法(鼻内法)と目頭の皮膚を切開して行う方法(鼻外法)があります。